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青梅の「とうふ工房ゆう」、寄せおぼろ豆腐の部で全国一に 独立後6カ月で受賞

「手から手へ渡す豆腐づくりが評価されたと思う」と大久保さん

「手から手へ渡す豆腐づくりが評価されたと思う」と大久保さん

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 青梅の「とうふ工房ゆう」(青梅市裏宿、TEL 0428-84-2470)の大久保裕史さん(28)が10月15日・16日に熊本県内で開かれた「第2回全国豆腐品評会」の「寄せおぼろ豆腐の部」で全国一の金賞を射止めた。併せて農林水産省食糧産業局長賞も受賞した。全国豆腐連合会主催。

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 品評会は木綿、絹、寄せおぼろ、充てん(じゅうてん)の4部門で行われた。予選会の参加事業者数は299社、審査対象の豆腐は671点。大久保さんは7月の関東大会の寄せおぼろの部で第1位の金賞を受賞し決勝に臨んだ。 

 同部の決勝は29人が出場。審査対象の豆腐は各自が自店で作ったものを冷蔵して審査会場に送ったもの。大久保さんの作品は「とうふ工房ゆう」の商品名「特選よせとうふ」。味、香り、見た目、食感が審査された。40人の審査員は会場に並んだ豆腐を全て口に含み、味や香りを確かめたり見た目を比べたりして審査。優劣は審査員全員の項目ごとの合計点で決められた。

 審査発表は8位入賞から順に発表された。最後に大久保さんの作品が第1位と発表され「びっくりしたと同時にホッとした」と発表の瞬間を振り返り、「9位か1位か、どちらかだとは思ったが多少不安もあった」と明かした。審査委員長は「おいしい豆腐がそろっている中でも甘みと香りがずばぬけていて強いインパクトがあった。食感も素晴らしかった」と講評した。

 大久保さんは今年5月、東大和の実家の大手豆腐店から独立して青梅街道沿いの現在地に店を開いたばかり。「原材料からこだわっている。特にうちはお客さんと顔を合わせる普通の店売りで、昔ながらの手から手へ渡す豆腐づくりをやっている。それが評価されたと思う」と喜びを語った。 

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