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福生の田村酒造場に日本酒の複合体験施設 新たな観光拠点に

ショップでは「&KASEN」の新ブランドの日本酒やアイテムなどを販売する

ショップでは「&KASEN」の新ブランドの日本酒やアイテムなどを販売する

 「嘉泉」で知られる田村酒造場(福生市福生)が運営する日本酒の複合体験施設「&KASEN」が「酒造年度」の初日に当たる7月1日、グランドオープンした。酒造りの伝統と現代をつなぐ新たな日本酒体験の拠点になる。

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 1822年創業、江戸時代から東京で酒造りを続ける同酒造場。家訓「丁寧に造って、丁寧に売る」を守り、福生の地で200余年にわたり、酒造りと向き合ってきた。その言葉に新たに加えるのが「丁寧に伝える」。「造り手が直接、客を迎え、五感で体験してもらい魅力を届けたい」とする。

 6月30日に開いた報道関係者向けの内覧会で、田村半十郎社長は「人口減少やライフスタイルの変化、訪日観光客の増加など、激変する社会環境の中で酒蔵に求められる役割も変わっていくと考える」としたうえで、「『&KASEN』の名には、丁寧に仕立てた建築や庭園、食事、サービスを通じて、人と人、あるいは新たな発見との出会いを『アンド(&)』でつなぎ、嘉泉と一緒に実現していくという思いを込めた。新しい日本酒の魅力の発信地として育てていきたい」とあいさつした。

 多摩産材を使った木造2階建ての同施設の延べ床面積は564平方メートル。レストラン、バー、ショップを備える。200年の歴史を持つ酒蔵と対比するように、ねじれた屋根、黒い壁、大きなガラス面を備えた建物で、多摩川をモチーフにした「モダンでコンセプチュアルな庭」もある。

 レストランでは、日本酒とのペアリングを楽しめるコース料理を提供。ディナーコース(1万1,000円)は、仕込み水とだしで仕立てた季節野菜の前菜で始まり、嘉泉のいり酒で味わう鮮魚の刺し身など、「日本酒と共もに味わいが深まる料理」が続く。メインの黒毛和牛の鉄板焼きから、仕込み水で炊き上げる季節の土鍋ご飯、パティスリー「MAISON GIVREE」江森宏之シェフ監修の酒かすチーズケーキまで、「日本酒の魅力を余すことなく体感できる」と同社。ランチでは「ディナーの魅力を凝縮した」ショートコース(5,500円)を用意した。

 日本酒を提供するバーは、カウンターに座ると酒蔵の景色が目の前に現れる。ショップでは「&KASEN」の新ブランドの日本酒やアイテムなどを販売するほか、有料の試飲サーバーも設ける。

 営業時間は、レストラン=ランチ11時30~15時、ディナー17時~22時、バー=11時30~22時、ショップ=10時30分~17時30分。月曜定休。

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