羽村市稲作体験研究会が6月13日、根がらみ前水田で市内の小学生の田植え体験を行った。本年度から都が取り組む「東京の田んぼ復活プロジェクト」の一環で実施した。後継者不足などで減少する東京の田んぼを保全活用することが目的。
当日は市内全7小学校の5年生児童を対象に、500人が参加した。コシヒカリの苗束を抱えて田んぼに入った児童らは同研究会メンバーの指導を受け、苗束から2、3本ずつ手に取っては丁寧に植えていた。
5年生は総合的な学習で農業、水産業、工業など産業について学んでおり、田植えは貴重な実習体験になっている。
今後は同研究会が田んぼを管理し、育った稲は9月末から10月初旬に収穫。米は学校給食や調理実習などで活用される。
同研究会の清水亮一会長は「これまで羽村市教育委員会の事業として実施してきた田植え体験を下地に、本年度から都のプロジェクトとして取り組むことになった。米作りを通じて食と農業の大切さを知ってもらえたら」と期待を込める。「児童にかかしを作ってもらい、田んぼに立てるイベントなども行っていきたい」とも話した。
同復活プロジェクトは、都が支援し、農家や地域住民、地域団体などが協力して田植え、稲刈り、用水路清掃などの活動を行い、地域交流を促すもの。本年度は羽村市のほか、あきる野しぜん学び舎(あきる野市)など計5団体が取り組む。
都の田の耕地面積は2016(平成28)年に269ヘクタールあったのが、2025年は196ヘクタールまで落ち込んでいる。都は同プロジェクトに本年度予算3,000万円を計上している。