長年にわたる地域医療への貢献をたたえる「第54回医療功労賞」(読売新聞社主催、厚生労働省など後援)の中央表彰者10人に、福生市から助産師の今村理恵子さんが選ばれた。4月13日には加藤育男市長を表敬し、受賞を報告した。
今村さんは、1952(昭和27)年に開院し母親の森田玲子さんが院長を務める森田助産院(福生市志茂)で助産師の仕事に従事する。傍ら、同市が実施する子育て施策でも、長年にわたり乳幼児健診、新生児訪問、パパママクラスなどの各事業に尽力してきた。
現在は2019年度から実施している産後ケア事業の短期入所型、通所型、居宅訪問型の全てのメニューに対応し、出産後の母子に対するきめ細かいサポート体制を整えている。
医療功労賞は、都道府県知事の推薦を受けた57人の中から38人の地方表彰受賞者が選ばれ、そのうち10人が中央表彰受賞者に選ばれた。
3月18日に都内のホテルで表彰式があり、式典後、今村さんらは皇居で天皇陛下にねぎらわれた。30年前から助産師の仕事に就いていることを陛下にお伝えすると、陛下は「30年前と今とはどのような変化があるか」とお聞きになられた。今村さんは、経験から母親の体に変化があることなどをお答えしたという。
今年は中央表彰者10人中2人が助産師だった。今村さんは「こんな大きな賞を頂き感謝している。今後も母子のために力を尽くしたい」と決意を新たにした。
加藤市長は「市の子育て施策でお世話になり感謝している」とし、自ら同院で生まれたことを紹介。「関係の深い森田助産院が功労章に輝き誇らしい」とたたえた。
同院は今村さんで3代続く。ただ、少子化が加速する中、同院で取り上げた赤ちゃんはピーク時には年間100人ほどだったが、昨年は10人だった。