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奥多摩に「シェアハウス」 若者の移住促進目指しCFで協力呼びかけ

多くの協力者の手により改修を行っている

多くの協力者の手により改修を行っている

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 奥多摩町の「きよかわゲストハウス」(奥多摩町氷川)オーナーの西田和哉さんが現在、「シェアハウスyocca (ヨッカ)」オープンへ向けクラウドファンディングで協力を呼びかけている。

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 西田さんは6年前、奥多摩町に移住し、2020年にゲストハウスを開業。豊かな自然に恵まれ多くの観光客でにぎわう奥多摩だが、町の現状に目を向けると人口減少や高齢化などの課題を抱え、現在5000人ほどの人口が20年後には2000人にまで減るという試算もあるほど「過疎の町」であることを痛感してきた。「奥多摩を若き挑戦者が集う街にしたい」と考えてきたが、不動産業者もなく、物件が見つかっても改修費用がかさむものが多く、移住のハードルが高い現状を見て、今回のシェアハウスオープンへ向けたプロジェクトを始めた。

 「ヨッカ」の名前は、「作物がよく育つ肥えた土地」を意味する「沃地(よくち)」という言葉から連想して作った「沃家(よっか)」という造語の読み。住人を、奥多摩に新たなモノやコトを生み出してくれる可能性を秘めた「種」であると捉え、「シェアハウスが、種がすくすく育つための豊かな土壌でありたい」という思いを込める。

 物件は奥多摩駅から歩いて7分。居室は6畳の個室4室、8畳の個室1室、10畳の部屋は4人ドミトリー(相部屋)になり、最大で9人が暮らせる大きな一軒家となる。1週間からの短期滞在も受け入れ、ワーケーションやお試し移住での利用を通じ、奥多摩の暮らしを体験してもらうこともできる。

 現在、来年3月のオープンに向けDIYを中心に改装を進める。リターンには奥多摩の先輩移住者が手がける製品や割安で入居できる権利などを用意。目標金額は120万円。12月15日まで。

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