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青梅の「澤井ゆず」を使った和菓子、「東京・多摩国際プロジェクト」の一環で商品化

ホームページには新井さんたちの思いもつづられる

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 青梅の澤井ゆずを使った「多摩ゆず最中」「多摩ゆずわらびスティック」が6月26日、発売された。

【関連画像】多摩ゆず最中と多摩ゆずわらびスティック

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 商品を開発したのは「銀座かずや」(千代田区)。同店は、「1日192個しか作れない和菓子」としてテレビや雑誌にも多く取り上げられ、諸外国から訪れる財界人のファンも多く予約待ちとなる和菓子店。この商品を通じて多摩全体の魅力を世界に発信していく「東京・多摩国際プロジェクト」の一環として、今回2つの商品が開発された。

 きっかけは店主・古関一哉さんと「澤井ゆず」との出合い。古関さんは、その爽やかな強い香りと皮の厚さ特徴で「絶対おいしいお菓子になる」と直感。JA西東京青梅市ゆず部会会長の新井藤作さんから「先人から受け継いだ大切なゆずが売れず、昨年はほとんど捨ててしまった」という厳しい現状を聞き、意を決した。

 古関さんは今年収穫された全てのユズを買うことを決めた。同プロジェクトに賛同した精神障がいを者を支援するNPO法人「多摩草むらの会」担当者は「障がい者がやりがいを感じ、社会のために役立っている実感ができる職場づくりを」と訓練生たちとともにユズを一つ一つ包丁で刻んだ。2つのお菓子を初めて試食した新井さんは「こんなにうまい和菓子は初めて。自分の育てたユズがこんなにおいしいお菓子になるなんて」と驚きの声を上げたという。

 商品パッケージには多摩の人々から実際に聞いた言葉とともに、4カ国語(日・英・中・韓)に対応するホームページアドレスも記載。「世界へ向け販売する商品。このプロジェクトは、商品をきっかけに、多摩の人々、地域の魅力を、世界に知ってもらうことが目的」と古関さん。ホームページでは、和菓子の開発に携わったゆず農家や訓練生の他、若い空手家や、カヌー選手、御岳山の神主、ネーチャーガイドなど地元の人々の思いを動画と共に紹介している。

 価格は、「多摩ゆず最中」=1個367円・6個入り2,100円、「多摩ゆずわらびスティック」=1個367円・6本入り2,205円。商品はホームページと「銀座かずや」店舗、全国三越の「菓遊庵」などで販売する。

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