昭島市は8月19日、災害時の「在宅避難」について親子で楽しく学ぶ防災イベント「キャンプの知恵で乗り切る! 親子のおうちサバイバル」を複合施設「イーストテラス・サブスリー」(昭島市玉川町4)で開いた。市内の親子ら16組50人ほどが参加し、災害を知り、知恵や道具を生かした防災対策を体験した。
イベントは9月1日の「防災の日」を前に、災害発生後も住み慣れた自宅で生活を続ける「在宅避難」への備えを、ファミリー層に広めようと企画した。
会場では、普段市販されている食品を使った備蓄食料について学ぶセミナーや試食会のほか、水を入れた容器を運ぶ「水運びチャレンジ」、マットを使って地震の揺れを体感する「揺れ体験」など、親子で取り組めるプログラムを繰り広げた。
水運びでは地元「クリタウォーターガッシュ昭島」のラグビー選手も参加し、子どもたちは選手と一緒に運搬作業を体験。災害時に必要となる水の確保や運搬の大変さを学んだ。「揺れ体験」では減災教育普及協会の江夏猛史理事長から防災知識を学び、震度7の揺れから身を守る体験を行った。
防災グッズの展示では、キャンプ用品を災害時に活用する方法を紹介。停電時に役立つランタンの使い方や、ガスコンロを利用した調理、テントを使って避難生活でプライベート空間を確保する方法などを説明。参加者は身近なアウトドア用品が防災に役立つことを知り、熱心に耳を傾けた。
併せて、施設の地下に設置された免震設備を見学するツアーも実施した。普段は立ち入る機会の少ない地下で、地震の揺れを建物に伝わりにくくする免震装置を間近に見学。参加者は施設の防災機能について理解を深めた。
イーストテラス・サブスリーは2025年12月1日に開館した複合施設で、貸室のほか市役所の出張所や図書館の分館などを備える。市内の公共施設として初めて免震構造を採用しており、災害に強いまちづくりの拠点としても位置付けられている。
参加した保護者からは「子どもが飽きずに防災を学べる工夫があり、楽しみながら参加できた」「普段見ることのできない地下の免震装置を見学できたのも貴重だった」などの声が聞かれた。