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「昭和2丁目のマミー」-羽村で懐かしい街並みづくりの取り組み

駄菓子は子どもに人気と池田理事長

駄菓子は子どもに人気と池田理事長

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 羽村市のマミー商店街(中村秀敏会長)が現在、「昭和2丁目のマミー」をテーマに懐かしい街並みづくりに取り組んでいる。

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 商店街の中心部に12月に開店したのがアンテナショップ「YORIMICHI」(羽村市富士見平)。にぎわいを取り戻そうと経済産業省の地域商店街活性化事業を活用し、2月末まで営業する。

 店を運営しているのは市内の商店街の活性化を図るはむら市民カフェ(池田賢三理事長)と明星大学の学生ら。平日は会員12人が交代で店番する。週末には学生らとイベントを企画。羽村動物公園とタイアップしたバルーンアート教室なども開いている。

 マミー商店街は1974(昭和49)年、羽村団地に隣接して開店。当初小売店など約20店舗あったが、時代の流れとともに閉店が続き10店以下となった。団地の商店街に活気をと、2008年より活性化事業に取り組んでいる。市と商店街、同大学経営学部片野ゼミ、市民団体、羽村動物公園が協力している。

 店内は昭和の駄菓子屋をイメージし、赤い公衆電話、柱時計、古いテレビが並ぶ。10円からある駄菓子を目当てに子どもたちが立ち寄る。姉妹都市の山梨県北斗市の物産、市公式キャラクター「はむりん」グッズも取り扱う。

 池田理事長は店に出て、若者や子どもたちとのふれあいを楽しみにする。運営は会員の生きがいにつながり、商店街の大切さなどをあらためて考える機会になっているという。

 現役時代はシステムエンジニアとして務め、定年退職後、地元商店街のコンピューターの相談に乗れたらと携わったことがきっかけになった。「高齢化が進み、身近な個人商店は今後ますます大切になっていく。羽村には動物園、さくら、チューリップ祭りがある。これらのにぎわいにも市内の個人商店がもっと関わり活気につなげてほしい」と話す。

 今後は、手芸教室、包丁研ぎ、まな板削りなどのイベントも多数予定する。

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