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青梅の懐石料理店「かいせき井中居」が閉店へ 店舗活用に向け借り手求む

時を経た落ち着いた建物と心地良い竹林の庭園が特徴

時を経た落ち着いた建物と心地良い竹林の庭園が特徴

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 黒茶屋(あきる野市小中野)が経営する懐石料理店「かいせき井中居(いちゅうきょ)」(青梅市藤橋、TEL 0428-30-1661)が6月15日、閉店する。

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 100余年の時を経た落ち着いた建物、小川が流れる心地良い竹林の庭園が特徴の同店。「店がなくなるのは惜しい」という声は多く、店舗を新たに活用する事業者を求めている。

 井中居は24年前、黒茶屋、燈々庵(あきる野市小川)の姉妹店としてオープンした。店内は重厚な大黒柱をはじめ、絵で装飾された江戸時代の板戸、ガラスの障子戸など伝統的な和のインテリアで空間を構成し、「静かな井戸の中のような居心地」を感じることから店名にしたという。会席料理は季節の恵みを生かし料理人が腕を振るうほか、器や盛り付けも趣向を凝らす。

 同店では2カ月前から昼だけの営業にするなど閉店に向け準備を進めているが、客足はコロナ禍前に並ぶほど。隣の市から訪れ、4月の料理「有楽(うらく)」を楽しんだ女性客は「どの料理も美しく、おいしかった。何よりおもてなしの心がうれしい。なくなるのはさみしい」と話す。

 同店では「(閉店後の建物の)新たな活用に興味と意欲がある事業者がいれば相談に乗る」という。

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