ほうりんじ幼稚園(あきる野市小川東)は4月26日、所有する2台の送迎バスに子どもの置き去りを防ぐ安全装置を設置した。翌日から運行し、園児たちはいつもと変わらぬ元気な姿で登園した。
2022年に静岡県の認定こども園で、園児が送迎バスの車内に置き去りにされ死亡したことなどを受け、2023年度から送迎バスに置き去りを防ぐ安全装置の設置が義務付けられた。
取り付けられた安全装置は、ピピピーと音を出し車内を見て回らせる仕組み。車内を確認して後方に取り付けられたボタンを押さないままでいると4段階で音が高まり、点検完了を促す。最後はクラクションの音で、外に向けて知らせるようになっている。
同園には2歳児から6歳児まで60人余りの園児が通い、送迎バス利用者は半数ほどいる。坂谷理恵副園長は「安全装置がなくても園児の安全を守るのは当たり前のこと。今回、装置を導入したことで一層園児の安全が確保され、保護者の皆さまにも安心していただけると思う」と話す。
同園は1968(昭和43)年創立。眼下に秋川の流れを臨む豊かな自然環境の中で、子どもたちはのびのびと育っている。隣接の法林寺(臨済宗南禅寺派)の流れをくんでおり、穏健な精神を基本とした仏教保育を実践。生活目標に「明るく」「正しく」「仲よく」を掲げている。