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あきる野の直売所で「東京しゃも」の販売開始 全国から注目集める伝統の味わい

「味は濃く、妥協のないシャモ肉。ぜひ一度味わってほしい」と浅野組合長

「味は濃く、妥協のないシャモ肉。ぜひ一度味わってほしい」と浅野組合長

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 秋川ファーマーズセンターで4月、全国でも注目される「東京しゃも」の販売が始まった。

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 通常シャモは卵をあまり産まないため、卵をよく産むブロイラーとかけあわせたハーフが主流となっている。「東京しゃも」は旧東京畜産試験場が15年の歳月をかけ、他種との交配をしない純粋なシャモとして開発。あきる野、青梅、立川にある4カ所の養鶏場による「東京しゃも生産組合」が飼育し、交配方法を徹底管理してきた。

 肉が引き締まっており、脂肪分が少なくヘルシーだが濃厚な味わいが特徴。鍋料理などで煮込めば、うま味たっぷりのだしがあふれ、口中にシャモの深い味わいが残る。「一度食べればクセになる味」と人気だという。

 東京とシャモのつながりは長い歴史を持つ。江戸時代初期に日本に渡来したと伝わるシャモは、主に闘鶏用として改良されたが、その肉のおいしさから江戸の名物料理「シャモ鍋」として愛された。「東京しゃも」はその味を再現しており、テレビや雑誌などのメディアからも注目されている。

 雄は足が大きくもも肉が好きな人に人気で、雌は肉が少し柔らかめ。東京しゃもは雄と雌それぞれ大小2つのサイズがあり、100グラム400円~450円程度。東京しゃもウインナーは10本入りで980円。

 東京しゃも生産組合の浅野良仁組合長は「これ以上のシャモらしいシャモはない。東京しゃもを飼育している地元の方に、ぜひその魅力、うま味を知ってほしい」と笑顔で話す。「売り切れることも多いため、事前に電話での確認がお勧め」とも。

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