東京都環境局は7月7日、檜原都民の森で同日にクマとの遭遇による滑落事故が発生したことを受け、利用者の安全確保を最優先に同園内の全登山道を即時閉鎖した。警察などと連携して警戒を強化している。
檜原村などによると、同日10時ごろ、「都民の森事務所」から三頭山へ向かう登山道=鞘口(さいぐち)峠付近、標高1142メートルの場所で、単独で登山をしていた50代男性がクマの親子に遭遇した。
男性は子グマを守ろうとして威嚇(いかく)してきた親グマを追い払おうと足を出した際、バランスを崩し、登山道から10メートルほどの斜面へと滑落し、顔や膝にけがを負った。
事故を受け、施設を保有する都と指定管理者の同村は、安全確保のため同園内の全ての登山道を通行止めとした。7月31日まで園内で予定されていたイベントも中止した。村によると、今回は登山者が遭遇して自らバランスを崩したケースであり、クマの捕獲や駆除の予定はないとしている。
今年に入ってから付近でのクマの目撃情報はなかったという。