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JR小作駅近くに「船直マグロ無人直売所」 漁船から直接仕入れる独自ルートで販売

「持ち帰りの際は、店舗にある氷で包んでほしい」と鮮度へのこだわりを話す木村さん

「持ち帰りの際は、店舗にある氷で包んでほしい」と鮮度へのこだわりを話す木村さん

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 マグロの解体ショーなど行う「鮪匠(まぐろのたくみ)」(成上商事=羽村市小作台3、TEL 0120-096-831)が3月30日、JR小作駅西口近くに「船直マグロ無人直売所」1号店(羽村市小作台)をオープンした。

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 同社は、一般社団法人「全国鮪解体士協会」から唯一認定されたマグロ解体ショーのプロ集団。地上波テレビ局でも数多く取り上げられ、延べ1000回以上、15万人へその技を披露してきたという。「とにかくマグロの魅力、本当のおいしさを、多くの人に知ってほしい」と社長の木村英喜さんは笑顔で話す。

 小さな建材メーカーを経営していた木村さんは20年前、知人を通じマグロ業界に出合った。そこで目にしたのは複雑な流通過程。漁船で捕られたマグロは、産地の市場、消費地市場、仲卸業者、小売業者と流通する間、全てにマージンがかかり消費者の手に届く仕組みだった。「漁師さんが苦労して取ったマグロが適切な価格で消費者に届いていなかった」。一念発起し、マグロ業界への参入を決意。しかし最初の2~3年は「地獄の日々が続いた」という。

 「魚の世界でマグロは頂点。生半可なものではなかった」と振り返る。信頼を得るため全国あらゆる市場を回り、漁船に乗り、時にはマグロとも泳ぐなど悪戦苦闘の日々を繰り返す。やがて、日本一の船籍数、水揚げ量を誇る「土佐洋船団」と「臼福船団」の社長たちの信頼を得、同社独自の仕入れルートを作り上げた。

 「解体ショー以外でも、より多くの人に本物のマグロのおいしさを適正な価格で届けたい」と今回、無人直売所を開設。同社に入る天然生マグロを、数量限定の生から、冷凍ではミナミマグロやメバチの中トロ、赤身やトロ入りの切り落としなども市場を通さず「船直価格」で販売する。店内はコンパクトながらも子どもから大人まで楽しめる「ちょっとしたマグロアミューズメント」としての工夫を施したという。

 24時間年中無休。

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