
立春の未明に搾った生原酒を、その日のうちに味わってもらうイベントが2月3日に行われ、西多摩の酒蔵では唯一、石川酒造(福生市熊川)が参加し、無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願した縁起酒「立春朝搾り」が発売された。
日本名門酒会が1998(平成10)年から行うイベントで、今年は全国44蔵が参加した。石川酒造の参加は4年目。3日0時30分を過ぎたころに搾り始め、出荷分の4合瓶約5000本の瓶詰めが終わったのは8時ごろ。その後、地元熊川神社の野口裕教宮司がおはらいした酒を酒販店が次々に持ち帰り、予約客に販売した。
搾る日が決まっている「立春朝搾り」は杜氏(とうじ)泣かせの酒といわれる。同酒造杜氏の前迫晃一さんは「今年も何とか間に合った。少し甘めだけど適度な酸味があって爽やかな、ぐいぐい飲める酒ができた」。石川彌八郎社長は「おいしいお酒で春の始まりを共に祝おうという企画。コロナで人と人との物理的な距離が遠くなっている今だからこそ、こうした心の距離を縮めることのできるお酒が必要なのでは」と話す。
純米吟醸生原酒(アルコール分17度)で、価格は1,760円。西多摩では宏川屋酒店(青梅市勝沼)、ファンタス羽村店(羽村市五ノ神)、瀬古本店(福生市福生)、さかい屋(日の出町大久野)で取り扱っている。