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西多摩の事業者ら「農業フロンティア」参加-「もちもちマフィン」に長蛇の列

会場の試食会で盛況だった「手作りパン工房 スリール」のもちもちマフィン

会場の試食会で盛況だった「手作りパン工房 スリール」のもちもちマフィン

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 西多摩の農商工連携に取り組むスタイルグループ・プロジェクトは12月1日・2日、東京ビックサイト(江東区)で行われた「農業フロンティア2012」に出店、4万3000人の来場者へ向け、西多摩の農産物、加工品などを販売、PRした。

【関連画像】人気となった加圧焼きぐり機「栗ロボ」

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 経済産業省、農林水産省が11月より、今年初めて実施した「食と農林漁業の祭典」。その締めくくりとして開催された同イベントでは、日本の食や農産品の魅力、最先端の農業技術・ビジネスモデルなどを国内外に発信し、農業の新たな可能性の創出を目指した。

 西多摩の事業者らによる同プロジェクトは11月より、同祭典全てのイベントに参加。農産物や加工品の販売のほか、独自のチラシを2万6000部制作し、来場者への配布なども行ってきた。

 今回のイベントでは、農商工連携による新たな商品が誕生。「手作りパン工房 スリール」(あきる野市雨間)は、青梅の卵とサツマイモ、カボチャなどで作られた「もちもちマフィン」、居酒屋「うまかもん酒場 かさ」(昭島市松原町)は、同店オリジナルの空揚げに、昭島産の卵をあんかけにした「親子多摩卵(たまらん)から揚げ」、ラーメン店「いつ樹」(青梅市新町)は、鮮魚卸店「海野水産」の秋ジャケでとったスープに、あきる野市の「キッコーゴ醤油」で作ったたれ、青梅産の三元豚「青梅豚」のチャーシューをトッピングした「濃厚らーめん 焼き鮭搾り」をそれぞれ作り、販売した。来場者からは「面白い味でびっくりした」、「東京で採れる農産物が、こんなにあるのを初めて知った」など感嘆の声が上がっていた。

 溶接行を営む上原技研(あきる野市小川東)は独自に開発した加圧焼きぐり機「栗ロボ」を展示。数多くの来場者が足を止める中、北海道の自然農園事業者から「地元ではクリが多く取れるが売れず、付加価値付ける機械を探していた。これであれば豪雪地域の地元の雇用創出にもつながる」と商談が生まれた。「イベント翌日には来社され、熱心に要望された」と同社社長の上原弘さん。「楽しくて製造した栗ロボ。まさか北海道の方に求められるとは思わなかった」喜びを語った。

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