拝島駅前商店会(昭島市)が昭島の深層地下水を使った2種類のハイボールを商品化し、9月から商店会所属の飲食店16店で提供している。新たな名物でコロナ苦境からの起死回生を狙う。
拝島ハイボールは、杉が香るすっきり系の「白」と、甘口でコクのある「黒」の2種。いずれも昭島の地下水で作った炭酸水で、石川酒造(福生市)の日本酒リキュールを割って作る。商店会の若手の中心メンバーで、同駅北口でオーセンティックバー「K'sBAR」を営む大須賀清史さんがレシピを考案した。
商店会で新たな名物を作る企画は昨年秋に立ち上がった。若手を中心にアイデアを出し合い、「拝島ハイボール」で話がまとまったころにコロナ禍が襲う。各自が店を維持するのに必死な状況で、「商品開発などしてはいられない」といった声もあった。だが、「こんな状況だからこそやるべき」という意見が上回り、商品化が実現した。飲食店以外の店もポスターを貼って応援する。
価格は店によって異なるが、500円程度で提供する。