福生市内の厚谷まゆみさん宅で行われている「福生こども食堂」がこのほど、開設1周年を迎えた。
福生こども食堂は月2回のペースで開設。コンセプトは「食を通じて子どもたちの笑顔を育てる」。毎回10人前後の小学生から中学生が集まり、学習や遊びをして食事を共にしている。スタッフは10人ほど。長期休暇には絵本の読み聞かせ、応急処置講座、市内の居酒屋「くら蔵」が自慢の焼き鳥を振る舞うなどのイベントを組んできた。
9月8日には福生二中で1周年報告会を開催し31人が集まった。前職がスクールソーシャルワーカーの厚谷さんは「子ども1人で食事をとる家庭や家計の事情からカップラーメンなどしか食べられない家庭の子どもを見て来た。何か子どもたちのためにできることはないかと考え、阿南さんと相談を重ね、とにかく子ども食堂を始めてみようということになった」と発足の経緯を紹介。「今後は本当に困っている家庭に届けるため、市、教育委員会、社会福祉協議会などに協力を求め、活動を広めていきたい」と意欲を見せる。