今年4月に起業したOneNature(青梅市梅郷)が企画する「ツリークルージングツアー」が初めての行楽シーズンを迎えている。
ツリークルージングツターはアメリカで誕生した。専用のロープとハーネス(安全ベルト)を使い、高さ15メートルほど木に登って、木の上につるされたハンモックなどでお茶を飲みながら過ごすなど、普段体験できない木の上の生活を体験するもの。大人から子どもまでが安心して遊べるため起業後、初の行楽シーズンとなる今夏、予約が増え好評だという。
同社社長の遠藤浩史さん(29)は高校卒業後、オーストラリアなどでラフティングのかじなどをとるガイドの仕事をしていた。帰国後はアウトドアメーカーに勤務していたが昨年、木の上に家を造る「ツリーハウスビルダー養成講座」に参加し、木の上から見た景色や作業工程に魅了された。
ラフティングなどでよく青梅を訪れていた遠藤さんは、養成講座で出会った川越錬さん(22)と、オーストラリアで出会った江刺香織さん(33)と共に青梅で起業。適した大木を探し歩き、持ち主である地主を説得して回った。今では「何も使っていなかった木を使い楽しんでもらえて良かった」と声を掛けてもらうこともあるという。
「最近では危ないからといって、子どもたちが気軽に木登りができない。安全なツリークルージングを通じてぜひ自然の魅力に触れてほしい」と遠藤さん。「使う木は広葉樹なので、それぞれの季節で姿を変える景色も魅力の一つ」とも。ツアーは午前の部・午後の部に分かれ、各3時間程度。各部8人限定。料金は大人=7,000円、子ども=6,000円。(ギアレンタル代、保険料、お茶代、菓子代など含む)。