
「五日市憲法はどのように生まれたか」を考える講演会が8月29日、フレア五日市(あきる野舘谷台)で開催される。「かつて五日市には民主主義があった! 偉人千葉卓三郎」と題し、地元で五日市憲法草案の調査・研究・現地ガイドなどを行う鈴木富雄さんが講演する。主催は地方自治を考える会。
五日市憲法は明治期に民間で作られた私擬憲法草案で、憲法草案の起草には千葉卓三郎や深沢名生(なおまる)、権八父子らが奔走した。とりわけ民主的な規定が多いと評価される。
講演では、今から130年以上も前にどのような人たちが出会い、どんな論議が重ねられて「五日市憲法草案」が生まれたのか、憲法草案を内外の多くの学者が高く評価している理由はどこにあるか、などを四半世紀にわたり独自の視点から研究を重ねてきた鈴木さんが語る。
30年間ほど五日市町議、あきる野市議を務めた鈴木さんは同市入野在住。郷土史家の石井道郎さんから郷土史を学んだ。2011(平成23)年、五日市憲法草案発見者でもある新井勝紘専修大学教授(当時)らと「五憲の会」を結成し、事務局長として活動。これまで現地ガイドなどを300回務め、ガイドツアー参加者は5100人に上る。主な著書に「ガイドブック五日市憲法草案」「今、五日市憲法草案が輝く」などがある。
開催時間は14時~16時。参加無料。定員は100人。申し込みはサイトで受け付ける。