
「第57回青梅マラソン」が2月16日に開催され、10キロと30キロの部に約1万6000人のランナーが出場し、早春の青梅路を駆け抜けた。
市民マラソンの草分け的大会だが、アップダウンが多いコースは一般参加者からは「きつい」との声も多い。ゴールを基準に折り返し地点の高低差は約86メートル。往路は緩やかながらずっと上りが続く。折り返し後の下り坂は足にこたえるという。
体力を使ったランナーを支えるのが給水所。公式の給水所を往路に2カ所、復路に3カ所用意。最初の給水所は約8キロ地点、二俣尾駅近くのJA西東京二俣尾支店駐車場にある。同給水所は青梅法人会西部支部が2013(平成25)年に始めたもの。昨年から法人会全体で取り組み始め、同時に大会の公式給水所にもなった。
同地点で高低差は約57メートル。今年は同法人会員のほか、日本航空学園高校石川の生徒、青梅税務署の署員ら80人ほどがスタッフとして活動。前半の山場の上りを走ってきたランナーにドリンクのほか、クッキーなどを手渡した。また、青梅市立西中学校の生徒20人が励ましの看板を掲げ、声を枯らして応援した。
給水活動を中心となって始めた土方正芳さん、西部支部長の福島則行さんらとランナーに水を手渡した同法人会会長の菊池一夫さんは「市の一大イベントを地元の公益法人として支えたい。多くの人の協力を得て、ランナーの皆さんに元気を届けることができた」と額に汗を光らせながら話した。
レースは気温や風などの条件で大きく左右されるが、当日は3月中旬の気温となり、ランナーの体力を奪った。それでも給水と毎年変わらぬ沿道の応援は追い風になった。しっかりした準備と自らのペースを守り、多くのランナーが完走を果たした。