![葉物野菜の温室で作業する宮川さん](https://images.keizai.biz/nishitama_keizai/headline/1739154661_photo.jpg)
羽村市の宮川豊さんと瑞穂町の近藤剛さんが1月24日、都知事感謝状を受けた。東京都が給食に地場産物を出荷する農業者に贈ったもので、合わせて9区市町の19人に贈られた。
地産地消のさらなる推進に向け、都は、学校給食への東京産農産物の出荷に積極的な農業者に対し支援などを行っている。都知事感謝状は農業者の学校給食出荷への機運を高めるのが狙い。
都庁で行われた贈呈式で、小池知事は一人ずつに、感謝状を手渡し、「皆さんの生産する新鮮な農産物は、子どもたちの健やかな成長を促すもの」とお礼を述べた。
贈呈式に出席した宮川さんは祖父、父から農業を継いだ。積極的に農機を導入。農業研修生を受け入れるほか、パート従業員を使い、効率的な農業で30年近くにわたり学校給食に出荷してきた。現在は約4ヘクタールの農地で、里芋、大根、白菜、ニンジン、チンゲンサイなど10種類以上を生産。福生市や羽村市・瑞穂町の給食センターなどに野菜を供給している。
宮川さんは「仕事が評価され、感謝状をもらえて大変うれしい。都知事の『東京の農地を守り、東京に農業という職業を継承していってほしい』という言葉に感銘を受けた」と話していた。
都内全62市区町村は都の財政支援を受け、1月から公立小中学校の給食を無償化している。