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JA直売所で「西多摩農商工祭」-地元野菜を使った商品に長蛇の列

試食など多く振る舞われた各ブース

試食など多く振る舞われた各ブース

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 地域物産などを販売する「西多摩農商工祭」が3月27日、JA西東京のかすみ直売センター(青梅市新町)で開催され約3000人の来場者でにぎわった。

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 農商工連携や異分野連携、地域資源の活用、商店街の活性化などを目的にしたプロジェクトが企画した同イベント。全国で初めて、農協の直売所を活用したイベントとして、地元の農業者と商工業者をつなぐことを目的に企画した。

 イベントには出店、協賛含め約80社の地元企業が参加。各ブースで商品を販売、PRする中、地元食材を使った新たな商品や、地元の和太鼓パフォーマンスグループ「和-jin」の演奏に人気が集まった。

 地元で生産されたホウレンソウを使った「濃厚ブラックソース焼きそば」や、サツマイモを使った「酒種スイートポテトあんぱん」、キャベツを使った「ヒレカツサンド」、お茶を練りん込んだ「大福」などには長蛇の列ができ、完売店も続出。通常では廃棄されるコチョウランの花びらを活用した「お風呂に浮かべるコチョウラン」には数多くの来場者が足を止めた。

 同所の平日火曜の平均来場者数は500人ほどだが、同日は6倍になった。これを受け、JA西東京の野崎啓太郎組合長は「地元農家と事業者を結ぶ企画として想定以上に大盛況で良かった。今後もぜひ定期開催してほしい」と期待を寄せた。

 「一時的なものとしてではなく、事業者同士の新たな連携を作りたかった」と同プロジェクトリーダーの小山洋一さん。イベント中、「介護食を提供する事業者と宅配牛乳事業者が事業連携を発案し、生地販売事業者と手織り教室を行う事業者は、仕入れと販売の相互協力による新サービスを企画するなど、新たなアイデアが飛び交った」という。

 小山さんは「イベントを機に新たな商品やサービスが生まれ、それをまたイベントでPRする。このプロジェクトは、継続して新たなイノベーションを起こす場として、今後も活用してほしい」と意気込む。

 同プロジェクトは4月4日、千代田区の「ちよだ青空市」で、15日、地元のチャリティーバザーで、22日、地元酒造で、5月4日、山梨県小菅村の源流祭りなどへ出店し、新たな地元物産のPRや販売などを行う予定。

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