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「森をつくる太鼓プロジェクト」 檜原村の林業会社と伝統和楽器製作会社が始動

今回のプロダクトが第一弾となる

今回のプロダクトが第一弾となる

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 太鼓や祭り・芸能で使われる楽器や道具を160年作り続ける宮本卯之助商店(台東区)と檜原村を拠点に事業を行う林業会社「東京チェンソーズ」が3月4日、「森をつくる太鼓プロジェクト」を始動した。

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 自然との共生を願い、太鼓を打ち鳴らしてきた日本人の原点に立ち返り、自然と人をつなぐサステナブルな楽器作りで、アートと環境を豊かにする循環型社会の提案を目的とする同プロジェクト。消費サイクルと商品のライフサイクルのズレによる文化継承への影響とその持続可能性を考える宮本卯之助商店と、日々持続可能な森林経営に取り組む東京チェンソーズが手を組み、伝統工芸技術と間伐材を掛け合わせたサステナブルなプロダクト「森をつくる太鼓」を生み出した。

 森林を適正に管理するために伐採された間伐材は、通常の太鼓作りに使う木材に比べ密度や硬さは劣るが、160 年以上受け継がれてきた職人の知恵と技術で補うことで、美しく力強い打音を響かせるサステナブルな太鼓として開発。通常は用いない板目材も取り入れ、浮造り仕上げを施すことで、美しい木目もある太鼓となった。和太鼓では世界初となる FSC認証を取得。FSC認証とは環境、社会、経済の便益に適い、適切に管理された森林からの製品を目に見える形で消費者に届け、それにより経済的利益を生産者に還元する仕組み。

 宮本卯之助商店の宮本芳彦社長は「コストダウンに外材や海外生産という選択肢ではなく、伝統に固執するのでもない、第三の選択肢はないかと考えていた。東京チェンソーズに出会い始まったこのプロジェクトでは、東京の技と材を生かすことで、アートと環境を豊かにするという選択肢を提供したい」と話す。東京チェンソーズの青木亮輔社長は「人の暮らしと持続可能な資源である木材利用をつなぐこのプロジェクトを、発信力のある東京発の取り組みとして行う意義は大きい。今回の取り組みをきっかけに、暮らしに根づいた地域材活用の新しい可能性を切り開き、今後、全国で国産材利用のあり方がますます多様化していけば」と話す。

 プロジェクト始動に合わせ3月19日、檜原村の「MOKKI NO MORI」で「森の演奏会&ワークショップ第 1 弾はじまりの森」を開催。森についての話を聞きながらノルディックウオーキング、太鼓や木工のワークショップを行い、太鼓となる木が育まれる森を訪れ、木が伐採される瞬間から、太鼓として音楽を奏でるところまでが「体感」できる。要事前申し込み。

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