福生市は4月1日、聴覚障がい者との円滑な意思疎通を図るため、テレビ電話での手話通訳サービスを始めた。西多摩では初の試み。
市役所1階の障がい福祉課窓口に手話通訳サービスの専用タブレット端末1台を導入。同課での相談や福祉サービスの申請手続きのほか、申告、納税、転入・転出手続きなど、市役所内の他部署でも利用できる。
使い方は簡単で、端末画面にある「手話」のアイコンをタッチするとテレビ電話で通訳オペレーターにつながる。聴覚障がい者がオペレーターに向かって手話で意思を伝え、オペレーターが市職員に通訳して伝える。
福生市では「安心・健やかに暮らせる人にやさしいノーマライゼーション社会の実現」を目指して、さまざまな施策を展開。バリアフリーへの社会的なニーズの高まりを受け、また市第5期障がい福祉計画等でICTの活用を図りコミュニケーションに支障がある障がい者の意思疎通の支援の充実を図るという方向性も示されていたことから導入を決めた。
福生市ではこれまで、聴覚障がい者とのコミュニケーションは筆談や簡単な手話で行ってきた。