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奥多摩町が域外からの「不要不急の来町自粛のお願い」 地元事業者へ独自に助成金も

4月19日の大麦代駐車場の模様

4月19日の大麦代駐車場の模様

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 週末の来町者急増を受け奥多摩町は4月20日、いち早く新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、「不要不急の来町自粛のお願い」を発表した。町独自に観光事業への支援策として、奥多摩観光協会加盟事業者に対しての助成金交付を決めた。

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 青梅、奥多摩エリアは週末、長蛇の渋滞が発生するなど、地域外からの来訪者が急増。高齢者比率が多い奥多摩町だが、マスクもせずに歩く多くの観光客を見て、町民からは「気分転換に出掛けたい気持ちは分かる。だが緊急事態宣言の意味をどれだけの人が理解しているのか」と憤りの声が数多く上がった。

 同町は週明けすぐに同会議を開催。町内にある観光駐車場を4月25日から5月6日まで閉鎖し、東京都などとも連携し「不要不急の来町自粛のお願い」の周知徹底を行っていく。河村文夫町長は「観光立町を標榜する奥多摩町において、来町自粛のお願いは苦渋の決断。だが町民皆さまの感染防止、健康を第一に考え、また、感染拡大に伴う医療体制の崩壊を招かぬよう努めていきたい」としている。

 奥多摩観光協会からの要望を受け、奥多摩町は独自に、地元観光事業者への支援策として同協会に加入し、対策を講じた町内事業者へ10万円、複数店舗の事業者であれば15万円の助成金を出すことも即決した。

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