青梅市今井・小曽木地区で有機野菜を栽培しているヤナガワファームと繁昌農園は9月13日、「カフェころん」(青梅市本町)に30人を集め、「おうめの野菜を食べておうめの農業を知る Farm to Table Dinner(ファームトゥテーブルディナー)」を初めて開催した。
「ファームトゥテーブル」は日本語に直訳すると「農場から食卓へ」の意味。地元の農場で採れた新鮮で安全な食材を仕入れ、食卓で提供するという「地産地消」をコンセプトにしたダイニングスタイルのことをいう。アメリカで生まれたスタイルで、日本でも広まりつつある。
今回のイベントではこのコンセプトに沿い、ヤナガワファームと繁昌農園の採れたて野菜を使ったフルコースを提供。小澤酒造(沢井)の日本酒も振る舞うほか、武藤治作酒店(木野下)のオリジナルクラフトビール「VEPER(ベイパール)」も用意した。
イベント中、ヤナガワファーム代表の柳川貴嗣さんと繁盛農園農場長の繁昌知洋さんが実際に取り組んでいる「安全で安心な野菜作り」「環境にやさしい農業」「青梅の自然を生かした栽培方法」などを紹介。土壌専門家の加藤哲郎さんを招き、優良だといわれている青梅の土壌について話を聞いた。
「青梅でどういう人が、どういう野菜を、どういう思いで作っているのか、ということは地元の人でもなかなか知ることができない」と話すイベントプロモーターの本橋あいさん。「今回のイベントでは、実際に地元の野菜を『食べる』という体験を通して、青梅の農業の魅力を伝えたかった」と話す。
今秋より、収穫体験や採れた野菜を調理して食べることができる「おうめファーマーズ体験」のサービスも一般向けに実施していく。