羽村市は本年度から市内7つの全小学校で、全児童が英語に触れる教育を始めている。
文部科学省は本年度から小学5、6年を対象にした外国語活動を始めているが、全学年が対象になるのは全国的にも新たな取り組み。
担任を中心に、英語が担当な市民から市が直接雇用した英語コーディネーターとALT(米軍横田基地居住の外国人などの語学補助教師)が補佐する形で授業を進める。年間の授業時間は1・2年が10時間、3・4年が15時間、5・6年が35時間を割く。
市立小作台小学校の3年生は15日、ALTのマイラ・ミラーさんから「曜日」を習い、昆虫の絵を使い名前を覚えた。「何の昆虫が好きですか?」と英語で聞き合うゲームも行い、楽しい授業となった。
同市は、2007年から3年以上を対象に英語の体験教室を行い、カリキュラムやシステム作りを進めてきた。共通の教材作り、教諭研修なども行い、英語授業推進の環境は整っている。コーディネーターの秋田裕子さんは「目と目を見て相手と話すなどコミュニケーションを大切に、楽しい授業を心掛けている」と話す。