青梅市住江町の住吉神社参道に祭ってある招福招き猫「猫祖神」が猫好きの女性や商売繁盛を願う人から人気を集めている。正式には阿於芽猫祖神と称する。
青梅街道から神社参道を入ってすぐの場所に1969年寄進の大燈籠があり、その左斜めに高さ6尺、幅2尺ほどの小祠(ほこら)がある。ひのき造り、銅ぶき屋根の立派な本格造りだ。格子造りの観音開きの奥に冠に身を正し左手にサカキ、右手を招いた猫祖神が鎮座している。前にさい銭箱もある。
小祠横の由来札によると1998年、青梅商店街有志が商売繁盛と地域の繁栄を願って、詩歌の杜、住吉神社に招福招き猫阿於芽猫祖神を奉納したと記してある。さらに奉納後、同商店街に3つの博物館が誕生し、そこから映画看板絵師、猫もの作家、ジオラマ作家などが輩出し、「昭和の町、青梅」に昭和の懐かしさを求めて人々が訪れるようになったとも記してある。