あきる野市は秋川渓谷観光の玄関口となるJR武蔵五日市駅に近接する市有地など2カ所の土地の活用を目指し、事業案を広く公募する。

　民間活力を利用し、駅前の一等地の有効活用を図ることを目的としたもの。同市は、「東京のふるさとあきる野」の魅力を映像などにしてインターネットなどを通じて発信し、「秋川渓谷」のブランド化を図りながら観光のまちづくりに取り組んでいる。

　土地は駅前ロータリーの南北に位置し、かつては観光と商業の拠点となる秋川流域総合センターなどの建設が予定された場所。土地面積は、西東京バスが所有し南側にあるAが1,960平方メートル、市有地で北側にあるBが2,597平方メートル。事業案に対しては、観光案内所や物販スペース、事務所など観光の拠点としてふさわしい機能を求めているほか、建物には努めて多摩産材を使用するよう促している。

　参加申し込みは12月4日まで、同市環境経済部観光まちづくり活動課秋川渓谷観光係で受け付ける。事業案は1月22日までに提出。同29日に市庁舎でプレゼンテーションを行い、秋川渓谷観光の拠点としての全体計画の考え方、空間計画の妥当性、実現性、地域商店街や地域住民に対する効果などを審査し、事業者を決定していく。

　同駅は秋川渓谷を訪れる観光客を出迎える入り口になる。秋川渓谷の魅力を存分に発信する新しい形の観光案内所など、民間ならではの斬新なアイデアが期待される。