
埼玉県立大宮工業高校(さいたま市北区)と高専連携事業に関する協定を結んでいる日本航空大学校・石川校(青梅市長淵2)で8月21日・22日、ドローンキャンプが行われた。同事業の一環で実施されたもので、同高の機械科、電子機械科の3年生13人が参加。航空機、ドローンなどに関する座学と実習を受講した。
協定は航空機、航空機産業に関する幅広い知見を持った生徒を育て、今後の航空機産業を支える人材育成の一翼を担うことを目的に今年6月に結ばれた。
授業は同大学校教諭10人が指導した。授業は埜口裕之同大学長の航空機産業およびジェットエンジン講座で始まった。飛行の原理講座では「鳥人間コンテスト」での優勝経験を持ち、Honda Jetの開発にも携わった松尾史朗トータルモビリティ工学科長が紙飛行機製作実習を行って、航空力学を楽しく講義した。
航空機エンジン分解組み立て体験では自衛隊練習機のレシプロエンジンを使って分解と組み立てを体験。学校のセスナ機のプロペラの取り外し、取り付け作業も体験した。参加した津田勉志さんは「普段受けることができない航空関係の実習授業は貴重な体験になる」と目を輝かせた。実習では黙々と工具を使う生徒の姿が目立った。
このほかドローン製作操縦実習や3DCAD(CATIA)による設計体験、オンラインで能登空港キャンパスからヘリコプター講座を受けた。
同高から同大学校整備科に進学し、現在、SUBARU航空宇宙カンパニーで航空整備エンジニアとして活躍する先輩とオンラインでつなぎ、航空エンジニアの仕事内容、やりがいなどを聞いた。
野崎佑雅教諭と共に生徒を引率した阿部佑紀教諭は「キャンプは3年生の探求授業の一環になるが、素晴らしいプログラムを組んでいただき、より深い勉強ができた。次の授業に結び付けたい」と成果を話した。
同高は来年度から埼玉県立浦和工業高等学校と統合し、埼玉県立大宮科学技術高等学校として新たに開学する。航空、宇宙を学ぶエアロスペースコースが設置されることから両校の提携がより深まることが期待される。
修了式では、生徒一人一人に終了証が埜口学長から手渡された。埜口学長は「若いうちはさまざまな経験をし、自分がやりたいことを見つけてほしい。困難もあると思うが、ポジティブ思考で向き合えば道は開ける」と激励した。