
戦後80年の節目を迎えた今年、羽村市が8月17日、平和のシンボルである「被爆樹木2世」の苗木を「ヒノトントンZOO(羽村市動物公園)」(羽村市羽)に植樹した。
エントランス付近で行った植樹式には橋本弘山羽村市長、富永訓正羽村市議会議長らが出席した。長さ30センチほどの苗木を同市長らが丁寧に植樹し、水をやった。
「被爆樹木2世」の植樹は、核兵器のない平和な世界の実現を目指し世界中で9000近い都市が加盟する平和首長会議が取り組む事業の1つ。未来を担う子どもたちの平和意識の醸成などを目的とする。
植樹式で橋本市長は「被爆アオギリ2世が羽村の地で大きく育ち、平和への願いを末永く伝えて行くことを願っている」とあいさつした。
アオギリの親木は、爆心地から約1300メートルの距離にある旧広島逓信局(広島市)の中庭で被爆。被爆しながらも生き残った樹木から採取された種子が発芽し、育ったのが2世の苗木で、平和の象徴、生命の尊さを伝えるものとして日本各地で植樹されている。