
あきる野市の榮町囃子(はやし)連に6月13日、明治安田生命保険立川支社(立川市曙町)から地域の伝統文化保存維持費用助成金として40万円が贈られた。
あきる野市役所で開かれた贈呈式では、村上司支社長が同連の山口淳也会長に目録を手渡した。村上支社長は「2025年度東京都では唯一の団体として榮町囃子連が選ばれたが、今年で108年に及ぶ歴史と伝統と、子どもたちを含めた後継者の育成に目立った活動が評価されたもの」と話した。
山口会長は「今回の助成で太鼓の修復を行う予定だが、助成を通して、伝統芸能の保存継承を行うとともに、練習のお披露目の機会を増やしていきたい」と感謝を述べた。
式には中嶋博幸市長、丹治充教育長も同席。助成の取り組みに感謝し、郷土芸能の継承と振興に期待を寄せた。
同連は1917(大正6)年、当時の番場子どもばやしに留原のはやし連が手ほどきしたのが始まり。以来、地元の日枝八幡神社祭礼や阿伎留神社秋季例大祭などで神田ばやしを披露し、にぎやかな祭の演出に一役買っている。
助成金は1991(平成3)年に設立された明治安田クオリティオブライフ文化財団(新宿区西新宿)が地域の伝統文化継承と後継者育成支援を目的に実施している。
昨年10月から2025年度の助成対象候補者を公募。全国から174件の応募があり、57件に計2,300万円を助成した。