立春の2月3日、搾りたての新酒をその日のうちに出荷する催し「立春朝搾り」が、「多満自慢」の蔵元である石川酒造(福生市熊川)で行われた。
春の始まりを祝おうと、酒販店主らから成る「日本名門酒会」が主催し、1998(平成10)年から続くイベントで、全国41の蔵元で開かれた。同酒造は2018(平成30)年から参加する。
同酒造では、12月下旬に仕込んだ酒を当日未明から搾り、朝までに瓶詰め。720ミリリットル瓶の新酒は、地元・熊川神社の宮司によるおはらいを受け、同酒造に集まった酒販店主に引き渡された。
同酒造の石川彌八郎社長は「立春朝搾りの取り組みは正にライブ。客と蔵元が一体となれる一日で、私も楽しみにしている」とあいさつした。
日の出町大久野の栄屋酒店では、長野県安曇野の大雪渓酒造に「立春朝搾り」を取りに行った店主の箕輪豪昭さんに代わり、長女の絵理さんが石川酒造を訪れた。10時過ぎに店に持ち帰ると早速、予約客に届けた。