青梅の梅の郷、吉野梅郷(青梅市梅鄕)にゆるキャラ「おうめちゃん」が誕生し、地元の梅菓子店「紅梅苑」で11月23日、お披露目式が行われた。
同市の名前の由来ともなった梅。戦に破れた平将門が、市内の金剛寺(青梅)で一枝の梅を指して「私の願いが成就するのならば芽をふけ だめになるのなら枯れよ」と誓ったところ、梅は年ごとに繁茂。人々は不思議に思い、この地を青梅と呼ぶようになったという由来がある。1976(昭和51)年には市の花として梅が制定された。
吉野梅郷地域には、梅の開花時期に合わせ全国から30万人以上が訪れる。吉野梅鄕商店会は、「青梅の梅をさらにPRし、地域活性化に役立てよう」と昨年5月より、ゆるキャラのデザインなどを募集。大阪在住の女性のデザインに決定し、キャラクターが制作された。
同地域で現在開催中の「紅葉まつり」に合わせ行われたお披露目式には、商店会や関係者ら30人ほどが出席した。同商店会の鈴木博会長は「おうめちゃんを地域のマスコットとして、地域活性化に生かしてほしい」とあいさつ。お祝いに駆け付けた竹内俊夫青梅市長は「やはり青梅といえば梅。青梅の観光PRにぜひ活躍してほしい」とエールを送った。
同商店会では今後、おうめちゃんの着ぐるみ貸し出しなども行っていく予定だという。