シティグループ・ジャパン・ホールディングスがCSR活動の一環として11月3日、檜原村藤倉地区の古民家修復と古道修復作業を行った。東京ひのはら地域協議会、森のライフスタイル研究所らが協力した。
同社はシティバンク銀行、シティグループ証券、シティカードなど世界160以上の国と地域に約2億の顧客口座を有する金融機関。「楽しい社会貢献活動を通じて、ボランティア活動への理解を深めよう」と、各地で年間60回ほどのボランティア活動を行ってきた。
東京で唯一の村である同村には江戸時代から続く古民家が多く、中でも藤倉地区、湯久保地区には、人が住まなくなり放置された古民家が数多く点在する。林業家集団「東京チェンソーズ」などが所属する同協議会は、これまで古民家の文化的価値や、山里の暮らしの歴史を今に伝えていくため、古民家の修復・保存を行い、地域の財産として活用していくことを模索。同社がこの活動に共感し、共同での修復作業が行われた。
この日、33人のボランティアスタッフが参加。古道の修復作業を行った参加者からは、近年までその古道が使用されていたことなどを聞き、驚きの声が上がっていた。昼食に地元の手作り郷土料理が出され、古民家の庭で地元産のユズやハゼの実でジャムづくりなどを行った。
同社のガイマシューズさんは「今回のボランティア活動を通じて、日本の古くからの文化に触れられた。今後も楽しくボランティア活動を行っていきたい」。同研究所の竹垣英信さんは「活動に参加した方の声を聞いて住民の方がうれしそうだった。地元の方が、自分たちの古民家の価値を再発見していただく機会になったと思う」と笑顔で話していた。