御岳山に鎮座する武蔵御嶽神社(青梅市御岳山)で5月8日、「日の出祭」が開催される。毎年、曜日を問わず同日に行い、500年以上脈々と続いてきた。「天空の神域で最も格式高い神事」だといわれている。
江戸時代まで御岳山は「御嶽大権現」と呼ばれ、修験道の聖地として信仰されてきた。同祭は山伏の入峰の儀式が起源とされている。
神職・御師(おし)たちが烏帽子(えぼし)に狩衣(かりぎぬ)、浅沓(あさぐつ)という装束に正装し、楽師隊が笙(しょう)や篳篥(ひちりき)を奏でながら、ほら貝も響かせ、徳川綱吉公奉納のみこしを先頭に、よろい武者や稚児など100人余りの行列が参道を上る。
当日は、ケーブルカー山頂の御岳山駅を9時45分に出発。御師集落を通り、参道の300段の石段を上り、山頂の社殿までゆっくり進んでいく。山頂に着くと社殿を3周し、社殿内での神事が執り行われる。
御岳登山鉄道広報渉外業務担当の山本英幸さんは「格式高く、厳粛で、華やかに執り行われる祭は一見の価値がある。御岳山内にあるロックガーデンの新緑も美しい時季になる」と来山を呼びかける。