武田信玄の娘たちを描いた奉納時代劇「信玄の娘たち~武田菱を背負った女子~」が10月29日、檜原村人里(へんぼり)の天空の舞台で行われる。やまとなでしこプロジェクトが主催し、一般社団法人「人里もみじの里」などが後援する。
信玄には数人の娘たちがいたとされる。中でも松姫は武田家滅亡の際、奥多摩の山を越え八王子に落ち延びた。同村にも足跡が残されており、地元では有志が檜原村松姫研究会をつくり、史実を掘り起こしている。
劇の台本を書き、演出を担当するのが歴史作家の六条太郎さん。4年前から同村にも何度か足を運び、松姫などについて調べを進めてきた。「村の人たちからも話を聞き、協力をもらい今回の舞台が実現した」と話す。
上演を通して地元の繁栄を祈念し、松姫が檜原村を通った史実など正しい歴史を伝えたいという。舞台には愛知、岐阜、京都、新潟、山梨から出演者が集まり、檜原村からも数人が出演。出演者らは上演を控え、稽古に励んでいるという。
13時開演。天空の舞台は山にあり、15分ほど歩く。山道のためスニーカーなど歩きやすい履物を推奨する。天気によっては防寒対策も必要。同日18時からは玉傳寺でも上演。同寺では廊下を舞台にして、本堂から観劇する。いずれも観劇無料。要事前申し込み。観劇希望者は、希望場所、名前、人数、住所を明記し、人里もみじの里のフェイスブック、インスタグラムからDMで申し込む。