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御岳渓谷で写生教室 生誕150周年記念し水墨画家・川合玉堂の世界に触れる

写生会の講師をするコールさん

写生会の講師をするコールさん

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 JR御嶽駅そばの玉堂美術館(青梅市御岳、TEL 0428-78-8335)で4月29日、春の写生教室「心で観(み)て・描く時間」が開かれる。

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 日本画家・川合玉堂は明治から昭和中期にかけ活躍した。戦時中、以前より心引かれていた御岳を疎開先に選び、84歳で没するまで、同地で創作活動を続けた。今年は玉堂生誕150年に当たり、同館も開館から62年目を迎えた。これを記念し「川合玉堂150旬年事業」の第1弾として、写生教室を開くことになった。

 自然を愛(め)でる気持ちや、美しく感動したものを残す手段としての写生を、玉堂は作品作りの際に必ず行っていた。「自然が私に表現の方法まで教えてくれるような気がした」と言葉を残すほど、玉堂にとって写生はライフワークでもあり、一番楽しみな時間だったという。今回の企画では写生という行為に触れ、作品が出来上がる過程を体感してほしいと企画。青梅在住で、「精神と文化、人間らしさの表現」を試みるアメリカ人水墨画家、ノートン・コールさんが指導する。

 当日は玉堂の写生帖を見て、玉堂の写生に対する姿勢や感動を体験。その後、コールさんのレクチャーを受けながら御岳渓谷の中で、自分の好きなもの、好きな場所を選んで写生する。写生後は、お茶と甘味を提供。自身が描いたものを他の参加者と共有する時間にする。

 開催時間は、子ども・保護者向け=10時~12時30分、大人向け=14時~16時30分。参加費は、午前の部=3,500円(親子の場合は2人で6,000円)、午後の部=4,000円(中高生は3,500円)。参加費には、入館料、オリジナルスケッチブック、鉛筆、消しゴム、お茶、お菓子代が含まれる。定員は各回15人。

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