福生の洋食店「木を植えるレストラン オーロラ」(福生市福生二宮、TEL 042-539-4139)が2月、放射能測定器で全メニューを独自検査によるベクレルフリーレストランとしてリニュアルオープンする。
安心・安全にこだわる同店では、食材は有機野菜を使うほか、産地情報もメニューで公開。名の通り、売り上げの一部をヒマラヤ山脈にある村々の植樹活動に毎月寄付してきた。
同店を運営するアースコンシャス(福生市福生二宮)は、福島原発の事故から間もなく1年を迎え、4月からは放射線セシウムの新基準も適用される中、「食を提供する立場の者として本当に安全で安心な食事を提供したい」と独自検査を実施していくため、放射能測定器・ガンマ線スペクトロメーターを購入。全メニューを検査し、ND(不検出)のみを提供していくことを決めた。
店内の測定器は、空いた時間、一般にも開放。気軽に利用できる放射能市民測定所を目指す。同器ではヨウ素131、セシウム137、セシウム134を測定。検出限界は約10ベクレル/kg。1検体2,980円で測定を請け負う(ただし食品のみ)。
同社の松尾修社長は「放射能に関して、外食産業は対策が遅れている。基準値内なら安全とは言い切れない。政府や流通任せにせず、自主的に検査する店が増えてゆくきっかけになれれば」と話す。
営業時間は11時30分~15時、18時~22時。