JR奥多摩駅すぐのキャンプ場「氷川キャンプ場」(奥多摩町氷川)に7月1日、「GLAMPING LODGE(グランピングロッジ)」がオープンする。
奥多摩町の第3セクターである奥多摩総合開発が運営する同施設。同社は「川井キャンプ場」のほか、温泉や釣り場、ホテルを運営し、地元産品の加工品などを販売している。キャンプ場2施設でこれまで大きな収益源だった大人数のロッジ利用客がコロナ禍で激減。今後のキャンプ場のあり方について、スタッフで時間をかけて協議を続けてきた。
同社のキャンプ場と秋川渓谷の2つのキャンプ場施設と旅行事業者が昨年、合同のキャンプサービスを提供していくために東京都の補助金を取得。それをきっかけに少人数で「ぜいたくに楽しめる」グランピングロッジのアイデアが生まれた。
コンセプトは「新しい大人の秘密基地」。3つのこだわり「自由な時間に自由な食事を」「自然プラネタリウムが満喫できる露天風呂」「高級な屋根裏で快適な眠りを」を詰め込んだという。
食事は夕食に、A5ランクの和牛ステーキや奥多摩産の生ゆずこしょうで味わうチキングリル、メイソンジャーサラダ、トマトポトフ、卵屋さんが「本気で作った」という濃厚プリンを、朝食はBLTホットサンドイッチとヨーグルトを用意。食材が全て冷蔵庫に入っているため、外のテラスにあるバーベキューでも室内のキッチンでも、いつでも調理して味わうことができる。屋根が開いた露天風呂からは、天候次第で「満点の星空」を楽しむこともできる。スポーツ選手などの愛用者もいる寝具「エアウィーヴ」を屋根裏の寝床に用意した。
2年前に着任した清水勉社長は「コロナもあり閑散期、平日などをどうするか協議を続けてきた。これまでなかった高級ホテルを超えるものを作ろうと、みんながアイデアを出し合い完成した。ぜひ一度体感してほしい」と呼びかける。事業部長の神尾成俊さんは「私たちは奥多摩の観光スポットを愛するレジャー施設の運営プロ集団。しかしコロナの影響でほとんど需要が無くなった施設は、まるで泣いているようだった。そんな大型施設を以前のように人気者にしたいという思いで、みんなと尽力してきた。サイトで告知した程度だが既に予約が入り始めている。2年後まで予約が埋まる施設を目指したい」と意気込みを見せる。
利用料金は1人2万5,000円。5人まで利用できる。