あきる野の「割烹佐五兵衛」(あきる野市小中野)が7月、旬の食材をふんだんに使った特製弁当の一般販売を始めた。新型コロナの影響で飲食店での会食を控える傾向が続く中、法事などで使ってほしいという。
店は4月から1カ月半の休業を経て5月下旬に再開。同時に法事を営む近隣の寺や常連客向けに弁当の提供を始めた。客が戻る気配を感じ始めた6月半ば、都内で再び新型コロナの感染者が増えてきた影響で予約のキャンセルが目立つようになった。7月に入ってからも大人数の予約は皆無に近い状況だという。
「お客さまに来ていただけるのは本当に幸せなことだった」と店主の北林豊明さん。コロナ禍の厳しさを味わった今、客のありがたみが改めて身に染みるという。沈む一方の気持ちを自ら盛り立てる思いもあって弁当に力を入れることにした。
弁当は2種類。口取り7種・造り・焼き物・煮物・揚げ物・肉料理・炊き込みご飯を詰めた「四季折松花堂弁当」(3,400円)と品数が数点少ない「四季折弁当」(1,800円)。注文は4個以上からで、4日前までに要予約。受け渡し時間は11時30分~19時ごろ。