野菜を中心にハーブやスパイスをふんだんに使った多国籍料理を提供する「而二不二(ににふに)」(あきる野市舘谷)が武蔵五日市駅近くにオープンして1カ月がたった。
店主の工藤千津子さんは30代前半、語学留学先のイタリアで料理に開眼。滞在中の8年間にインターンで複数の飲食店を経験し、素材の味を生かすシンプルな味付けと彩り豊かな盛り付けを身につけた。帰国後は都心の店でベジタリアン向けのすしやイタリアン精進の調理に携わり、野菜料理に精通するようになった。
2019年秋、都会から離れた緑豊かな地に店を開こうと一念発起。武蔵五日市駅から徒歩4分の地に築40年の平屋建ての物件を見つけた。知人の紹介で「工房木ままに」(檜原村)の青柳英さんに改修を依頼。壁を抜いて畳をフローリングにし、家具やメニューを記す黒板なども作り付けにした。
開店予定の4月半ば、コロナ禍に直撃。オープン時期の先延ばしも考えたが、すでに家賃等の固定費は発生しており、新規開業では国や都のコロナ対策支援も受けられないため、自粛期間中にひっそりと開店した。
メニューは1皿に複数の野菜料理とサラダ、パンを載せ、ドリンクが付くランチプレート(1,500円)、3皿のコース仕立てでデザートまで付くお任せコース(2,500円)、テークアウトお任せランチ弁当(1,000円)など。プリンやアイスなどのデザート(450円)も手作り。ドリンクはコーヒー、ハーブティー、ザクロソーダなどがあり、デザートとのセット(750円)も用意する。
店内では生活雑貨も扱っており、今後は地元の農産物なども販売していきたいという。
営業時間は11時30分~18時。第2・4月曜定休。