西多摩育ちのイチゴが間もなく収穫時期を迎える。青梅市今井の影山正弘さん(37)の大東農場では「あすかルビー」が、あきる野市伊奈の中村明雄さん(37)のハウスでは「紅ほっぺ」、「章姫」などが真っ赤に熟れるのを待っている。
3棟で計330平方メートルの広さを持つ影山さんのハウスでは高設水耕栽培で、約8000本の自家苗のイチゴが元気に育つ。「あすかルビー」は11年前に奈良県の試験場で品種登録された。大玉で朱色がかった赤色が特徴。甘味と酸味のバランスが良くとてもジューシーだ。年末から正月にかけて最盛期を迎える。
イチゴ栽培に挑戦して今年で8年目。今では、品質の良い大粒のイチゴをコンスタントに収穫できるようになった。その場でもいでパック詰めする直売は日曜と水曜の9時から、その日の分が無くなるまで。土曜・日曜はかすみ直売センターに出荷している。
中村さんのハウスで育つ「紅ほっぺ」は、大粒で甘酸っぱく、トロピカルフルーツのような味が特徴。「章姫」はなめらかな食感が好まれる。ほかに「とちおとめ」「さがほのか」などを栽培。
夜間気温が5℃を下回るまで暖房をつけず、低温でイチゴを育てる。そうするとイチゴの実が硬く締まり、味がのるという。ハウスでの直売を主体としているため、ぎりぎりまで熟させるため、「甘さがひときわのる」という。ハウスのほか、秋川ファーマーズセンターでも販売する。
問い合わせは、影山さん(TEL 090-4910-1430)、中村さん(TEL 042-596-2805)まで。