
臨済宗の宗禅寺(羽村市川崎)で7月15日、施餓鬼(せがき)大法要が営まれた。新盆を迎える家族を含め市内から檀信徒ら200人が集まった。
近在の臨済宗12カ寺の住職も列席した施餓鬼大法要は、同寺の高井正俊住職を導師に善男善女(ぜんなんぜんにょ)が「施餓鬼和讃(わさん)」を唱え、先祖をはじめ一切の命に対し、真心の供養を行った。
毎年訪れるという女性は「人への思いやりや先祖への感謝の気持ちを忘れないようにしたい」と話していた。
大法要を前に鎌倉流御詠歌が朗々と奉詠され、次いで仏教学者の正木晃さんが「お施餓鬼って」と題し、講話を行った。
正木さんは、盂蘭盆経(うらぼんきょう)にある目連尊者(もくれんそんじゃ)が、亡くなって餓鬼道で苦しんでいた母親を、お布施の功徳(くどく)によって天上界に浮かばせ救った話を紹介。施餓鬼の意義を説いた。