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全て東京の材料で造った日本酒「はむら」 羽村市観光協会が発売

羽村市観光協会の池田会長(右から2人目)らが同酒造を訪れ、杜氏の前迫さん(左)と瓶詰め前の清酒を確認

羽村市観光協会の池田会長(右から2人目)らが同酒造を訪れ、杜氏の前迫さん(左)と瓶詰め前の清酒を確認

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 羽村市観光協会が3月21日、全て東京の材料で作った日本酒「はむら」を発売した。今年は生酒も初めて生産した。

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 「羽村の新しい特産品を」と、2020年に始まった羽村産の米と水を使い醸造する日本酒造り。今年はこうじカビも都内で生産されたものを使い、酵母も都立産業技術研究センター(江東区)が開発した清酒用酵母を使った。

 羽村市内を流れる多摩川の伏流水「はむらの水」で、同市根がらみ前で生産したコシヒカリ1トンを使った。醸造は石川酒造(福生市)に委託し生産。市内の酒店で販売するほか、5年前から同市のふるさと納税品としても扱われている。

 杜氏の前迫晃一さんは「粘りが弱く、さっぱりしている羽村産コシヒカリのポテンシャルを引き出すよう醸造し、新しい酵母はマンゴーやレモンのような爽やかな香りが特徴」と話す。

 3月11日には、同観光協会の池田恒雄会長、米を提供した清水亮一副会長、事務局長の田中繁生さんが同酒造を訪れ、瓶詰め前の清酒を確認。試飲した池田会長は「すっきりしたおいしい酒。後味も最高。年々おいしくなっている」と太鼓判を押す。清水さんは「進化し続ける酒が楽しみ」と期待を込める。

 4号瓶(720ミリリットル)で約1700本を製造。このうち500本は火入れを一切せず、生酒で出荷。残りは火入れを行い、酵母の香りをより引き立たせて出荷する。瓶には東京清酒用酵母のタグが付く。

 価格は1,760円。3月22日に始まった「はむら花と水のまつり2025」や市内の酒販店で扱う。

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