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青梅の虚無僧寺・鈴法寺跡で交通安全祈願祭 歴代住職の供養祭も

列席者らが線香を上げ、供養を行い、安全を願う

列席者らが線香を上げ、供養を行い、安全を願う

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 青梅市新町の鈴法寺公園で8月10日、交通安全祈願祭と同寺歴代住職の菩提を弔う供養祭が行われた。新町1丁目自治会と地元の井戸組合が共催し、山下望自治会長、舘盛和組合長ら80人ほどが列席した。

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 鈴法寺は中国の唐の時代に始まる禅宗の一派、普化宗(ふけしゅう)の寺。宗徒が虚無僧姿をしていることで知られる。

 同寺は1613年、新町開拓に当たった吉野織部之助が川越から移転し、その後は全国120カ寺の根本道場として栄えた。だが、1871(明治4)年に普化宗が廃宗になり、同寺も廃寺になった。

 寺の前を東西に走る青梅街道は1975(昭和50)年に拡幅工事が完成。その際、水の出が悪い一帯に暮らす地域住民に水を供給してきた組合が管理する井戸も移設された。地域の発展とともに交通量が増加。事故も増え、半世紀ほど前から同祈願祭を行ってきた。

 祈願祭は虚無僧の尺八演奏の後、同寺の扁額を預かる地元東禅寺の滝本豊洋住職の読経に合わせ列席者らが線香を上げ、供養を行い、安全を願った。

 山下会長は「地域住民の安全が第一。地元の歴史に触れる行事を大切にしていきたい」と話した。

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