JA西東京のかすみ直売センター(青梅市新町)で3月27日、地域物産などを販売する「西多摩農商工祭」が開催される。
プラネット(福生市加美平)が運営し、地域イノベーションを進める会員組織「バリューアップジャパン」の一プロジェクト(=スタイルグループプロジェクト)として企画された同イベント。同プロジェクトは昨年、農商工連携や異分野連携、地域資源の活用、商店街の活性化などを目的に立ち上がった。
プロジェクトリーダーである小山洋一さんを中心に、趣旨に賛同する商工事業者などが多数参加。昨年は地域資源の活用として、定休日などで遊休地となる場所を企業に提供してもらい、東北野菜の直売会と併せ西多摩の物産展を企画してきた。
同プロジェクトは今年に入り、さまざまな企業・団体との連携を始動。立川市で3月に開催された「食・健康・ふるさと自慢in昭和記念公園」には、梅まつりをPRした青梅市観光協会や、足湯体験などを行った山梨県小菅村と共に出店し、新たな販路拡大や地元物産PRを行った。
農林水産省食料産業局は昨年12月、多様な産業分野が持つ、さまざまな価値の共有と創出していくことを目的に全国約642の団体、企業、個人が参加し設立した産業連携ネットワークを構築。同プロジェクトは同ネットワークの連携プロジェクトとして活動が紹介され、連携先を募集した。
その第1弾企画として、直売所を活用したイベントを「全国で初めて」企画した。当日は地元の新鮮野菜の販売や、わさびを加工した「わさボーノ」「ハーブわさび」や山梨県小菅の湯のオリジナルシャンプーなど販売するほか、植木市などのイベントも予定する。
JA西東京・野崎啓太郎組合長は「首都圏の農業振興や、次世代育成として、直売所を核とした地域の商工業の活性化につながっていけば」と同プロジェクトへの支援を決め、イベントが実現した。
開催時間は9時~17時。問い合わせはプラネット(TEL042-539-4566)まで。