瑞穂町の通称「シクラメン街道」に、赤や白、ピンクの花がまちで目に付くようになってきた。
冬を代表する花の一つ、シクラメン。都内でも多く生産され、同町を含む都道府県別生産額は全国12位。中でも東京一の産地が瑞穂町だ。
同町の岩倉街道沿いは通称「シクラメン街道」とも呼ばれ、道の両側に温室が立ち並ぶ。温室の中では今年も品質の良いシクラメンが育っている。
シクラメンの販売はこれから最盛期を迎え、お歳暮やクリスマスなど贈答品として求める人がひっきりなしに訪れる。最近では紫色の花も人気だという。都農業試験場が開発した香りのシクラメンもある。
シクラメン農家は同街道沿いに6軒、ほかに3軒が点在し、合わせて9軒。「みずほ育ちのシクラメン」ののぼりを目印に、いずれも直売している。農家により栽培している品種が異なるため、温室のはしごを楽しみの一つにしている人も少なくない。