南沢あじさい山(あきる野市深沢)で1万本のアジサイ山を作った南澤忠一さんの「米寿お祝い会」が5月19日、開かれる。
JR武蔵五日市駅から北西方向へ3キロほどの所にある南沢あじさい山。毎年6月中旬~7月上旬にかけて1万本のアジサイの花が咲き、林道沿いや山の斜面一帯がブルーやピンクに染まり、静かな山里が華やかに彩られる。
南沢あじさい山は南澤忠一さんこと「ちゅーいっちゃん」所有の山。約48年前、両親が眠る墓への道に彩りを、と林道に20本ほどアジサイの苗を植えたことに始まり、毎年植え続け、たった一人で1万株まで増やし、今では季節になると多くの観光客が訪れるようになった。4月には、東京都の地域産業資源のうち、観光資源としても認定された。
昨年より山の管理運営に名乗りを上げ、継承した地元の若手事業者「do-mo(ドーモ)」が、南澤さんが長年かけて作り上げた山の魅力をより多くの人に知ってもらおうと今年、米寿を迎える南澤さんを祝う会として企画した。
当日は「あじさい山散策」として、今年のアジサイ祭りシーズンに配るパンフレットを配布し、山の見どころスポットなどを解説して歩く。山の中腹には特設会場を設け、飲食ブース、ワークショップ、音楽ステージなどを展開し、南澤さんや深沢地域の人たちとのトークショーや、温浴施設入館料などが当たる抽選会も予定する。do-mo代表の高水建さんは「まるで現代の花咲かじいさんのような物語。ぜひ多くの人に、南澤さんが作り上げたこの山の魅力を知ってもらえれば」と笑顔で話す。
開催時間は10時~15時。入場無料。問い合わせは運営委員会代表・高水さん(TEL 090-5540-9100)まで。