多摩の美味(うま)いもん振興実行委員会が11月21日、福生の石川酒造で2回目となる「3ゾー会」を開催した。
「笑顔とありがとうとドラマのある店づくり」をテーマとした同企画。多摩地域の生産者と飲食店経営者とが集まり、新メニューの開発、普及を目的としている。2回目となる今回は20人が参加した。
恒例の「石川塾」では、会場となる石川酒造18代目の石川太郎社長が講演。同酒造当主がつづってきた日記を基に、3代ごとに「投資の代」「返済の代」「変革の代」と繰り返し続いていることを解説。「その時代は無駄なことでも、後の世に財産になる。人生に無駄なことはない」と話した。
生産者の立場から参加した川口農園(青梅市成木5)の川口悠さん。同園の歴史やこだわりについて解説し、5点の商品の試食会を行った。店舗内装などを行う総合内装ストレート(青梅市今井1)の山下伸司さんは、客の趣向に合わせた分析や、店舗デザインの事例などを解説。参加者からは実際の現場の事例など交え、積極的意見が飛び交った。
前回出席した福生ハムの商品と、飲食店「雑蔵」はコラボした新メニュー「かぶとソーセージの重ね焼き」(900円)を開発。レシピについての解説と試食が行われた。
同会を終え、参加者からは「初めて知る野菜が多数あった」「山間地域でこれだけの野菜の栽培しているのに驚いた」「こだわりの野菜の数々でメニューの構想がひろがった」などの感想が寄せられたという。
次回開催はは来年1月16日。同会では随時、参加者を募集しておりホームページで受け付ける。